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ギュられないための生存戦略

AIにあらゆる仕事を代替される時代に、人はどう生き残るか。安野貴博さんの動画で紹介されていた4つの戦略を、自分なりに整理しました。

安野貴博さんのYouTube動画を見て、深く共感しました。「これから10年を生き抜くための4つの戦略」というテーマで、AIに仕事を代替されていく時代に人はどう生き残るか、という話です。それぞれの背景にある理由まで含めて、自分なりに整理してみます。

1. フィジカルで勝つ

ロボットの進化はすぐには追いつかないのか、という点についてです。最近は映像と連動して動作する「VLAモデル」やヒューマノイドロボットの性能向上が話題になっていますが、技術面に加えて「価格の壁」が大きいのだそうです。

動画によると、中国製などの研究用ロボット(例えばUnitree G1)は200万円ほどで買えるものもある一方、実用的なクラスになると1,000万円以上する。人件費や、長時間稼働・故障時のメンテナンスコストまで考えると、企業の人間がまるごとロボットに置き換わるのはすぐには起きにくいという見立てでした。ゴールドマン・サックスのレポートでは、10年後の2035年時点でも世界全体のヒューマノイドロボット稼働台数は300万台程度という予測もあるそうで、日本国内の労働人口(約6,000万人)と比べれば、当面の影響は限定的だと考えられます。ただし自動運転のように、比較的早いスピードで置き換わっていく領域もあると触れられていました。

2. 法律の壁で勝つ

「誰が責任を取るか」が、この壁の核心だという話も納得感がありました。医師法第17条をはじめ、医療行為や法律相談のように「その資格を持つ人間しかやってはならない」と法律で定められている仕事があります。

AIがどれだけ精度の高い診断をサポートできても、厚生労働省の整理では、最終的な診断の主体や法的責任はあくまで人間の医師が負うことになっている。つまり、AIの性能や価格とは関係なく、「法律上、責任を背負う人間を必ず置かなければならない」という構造そのものが、当面の間はこの領域を守ってくれるということです。

3. 共感の壁で勝つ

歌を上手に歌うだけなら、今のAIでも簡単に作れてしまいます。それでも「推しのアーティストが想いを込めて作って歌っているから感動する」というように、誰がやったかというストーリーに価値が宿る領域があります。

将棋の世界も似ています。AIはすでに人間のトップ棋士より圧倒的に強いですが、それでも羽生さんや藤井聡太さんのようなトップ棋士同士の対局を見て、僕らは感動を覚える。保育や介護のように、単なる作業を超えて「人間にやってほしい」という心理的なニーズがある仕事も、AIが進化してもなお長く残り続けるだろうということでした。

4. ケンタウロスで勝つ

人間が馬に乗った「ケンタウロス」の神話になぞらえて、AIと人間がチームを組むことで、単体よりも高いパフォーマンスを出す状態を指すそうです。チェスの世界では一時期、人間とAIのチームが最強だった時期があり、これは「チェスのケンタウロス期間」(1994年〜2004年ごろ)と呼ばれているとのことでした。

ここで鍵になるのが、AI研究者のアンドリュー・エン氏が提唱する「コンテキスト・アドバンテージ(文脈の優位性)」という考え方です。AIがどれだけ賢くても、その場のリアルタイムな背景情報や、人間だけが知っている細かい文脈までは、最初から持っていません。だからこそ、AIを徹底的に使い倒しながら、自分だけが持っている文脈と最終判断を組み合わせるというスタンスが、経営者をはじめとする知的生産の現場では、かなり強力な武器になるということでした。

組み合わせて挑む、という発想

安野さんは、この4つを単独ではなく組み合わせて考えることも提案されていました。実際、お医者さんのように、フィジカル・法律の壁・共感・ケンタウロスの4要素すべてが重なっている職種もあります。自分の仕事がどの要素に当てはまるのか、当てはめて考えてみるだけでも、良いヒントになりそうです。

正直、自分がどの戦略に近いのかは、まだうまく整理できていません。ただ、こうして誰かの考えを借りながら自分の頭を整理してみること自体、悪くないやり方だと思っています。

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