先日、起業と挫折を何度も繰り返してきた経営者のインタビュー動画(プレジデントさんの動画)の内容を知る機会がありました。挫折、失敗、そして使命感について、考えさせられる話が多かったので、印象に残った部分をまとめておきます。
挫折しても、すぐ復活すればいい
動画の中で、自分は10回ほど「バラバラになった」経験がある、という話がありました。映画『ターミネーター』で、液体窒素で固められて砕け散るシーンになぞらえた表現です。大事なのは、挫折してもすぐ復活すること。挫折、失敗、悔しさを繰り返すなかで、エネルギーが蓄積されていくのだそうです。本人は、理系で本来は非常に慎重な性格だとも語っていて、意外に感じました。
1〜2回の失敗で、人を切るのは論理的ではない
社員の失敗への向き合い方も、印象的でした。新規事業は、そもそもうまくいかないもの。1〜2回の失敗で人を切るのは、論理的にありえない、という考え方です。幹部クラスでも、5〜6回以上の失敗を経験している人がいて、それが本人の成長と、のちのリベンジでの会社への貢献につながっている、と語られていました。失敗を許容できる組織は、挑戦する人が育つ組織でもあります。
AIに聞けば「やめておきなさい」と言われることばかり
特に印象に残ったのが、AIについての話です。AIは「確率マシン」であり、これまで自分がやってきた無茶な挑戦の多くは、AIに聞けば「やめておきなさい」という結論になるものばかりだった、というのです。確率の高いことをやっても、イノベーションにはならない。「無理だけど実現する」ことが、イノベーションなのだ、と。
AIが答えを出してくれる時代だからこそ、確率の低いことに挑める人の価値は、むしろ上がるのかもしれません。以前書いた「強いのは『作れる人』より、『作りたいものがある人』だ」とも、つながる話だと思います。
使命感と覚悟が、リーダーの器
リーダーの器とは何か、という問いに対する答えは、「使命感と覚悟」でした。例として挙げられていたのが、幕末の高杉晋作です。藩が恭順に傾くなか、単独で挙兵したエピソードと、圧倒的に不利な戦力差のなかで勝った戦いが、いまの時代の挑戦と重ねて語られていました。高杉晋作には、「おもしろきこともなき世をおもしろく」という、有名な辞世の句があります。つまらない世の中を、自分の手でおもしろくしてやる、という覚悟の言葉だと思います。
ちなみに、「経営者がブログを毎日書き続ける」という挑戦をAIに相談したら、おそらく真っ先に「やめておきなさい」と言われると思います。ということは、続ける価値があるのかもしれません。
