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成功本を読むのをやめた経営者の話

成功本を一生懸命読んでいる人は、絶対に成功しない。宇野康秀さんのインタビュー動画から、情報収集と人の見極めについて考えたことです。

先日、宇野康秀さんが若手経営者の質問に答えるインタビュー動画(M&A CAMPさんの動画)の内容を知る機会がありました。「成功本を読むのをやめた」というタイトルが気になって、経営の話を中心に印象に残った部分をまとめておきます。

成功本を読んでいる人は、成功しない?

動画の中で、他人からのアドバイスはケースバイケースで、自分に刺さるものはあまりなかった、と語られていました。そして、「成功本を一生懸命読んでいる人は、絶対に成功しない」という持論も披露されていました。かなり言い切った表現ですが、成功者の話をそのまま真似しても、状況が違えば同じ結果にはならない、という意味なのだと思います。一方で、同世代の成功した経営者との意見交換は、参考になったそうです。本の中の一般論より、似た立場の人の生の話の方が、刺さるのだと思います。

本当に大事な情報は、自然と目に入る

若いころは本を大量に読んでいたものの、ある時から、本も新聞もネットニュースも、ほとんど見なくなったそうです。「本当に大事な情報は、自然と目に入ってくる」という感覚に変わったからで、代わりに街を歩いて、生活者目線の変化を観察することを重視していると話されていました。技術を起点に考えるのではなく、生活やマーケティングの感覚を大切にして、新しい情報とそれを結びつけるのが、自分の強みだという話です。

ちなみに、この記事も、本当に大事な情報であれば、読まなくても自然と目に入るはずです。いま目に入っているということは、大事だったということにしておきます。

やりたいこと、得意なこと、批判されないことの共通項

事業を選ぶときは、自分がやりたいこと、得意なこと、世の中から批判されないことの共通項を探す、とも語られていました。社会的な意義だけを理由に、やりたくないことを無理にやることはしない。その一方で、会社と個人は明確に分けていて、趣味として設立した映画会社も、本業とは別会社・別資金で運営していたそうです。公私混同をすると、会社が苦しいときに「社長が遊んでいる」と見られてしまう、という考え方でした。

長く続く幹部は、価値観とビジョンを共有している

幹部人材の見極めについては、長く続く人の共通点は「価値観、目標、ビジョンの共有」だそうです。あるプロジェクトが中断しても、会社全体のビジョンに共感していれば、別の役割でも機能する。逆に、考え方が合わない人は、優秀でもスピード感や資金感覚のズレから摩擦が生じて、長続きしにくいという話でした。能力の高さだけで人を選ばないという点は、先日の「会社を壊すのは能力の低い人ではない」という話にも通じるものがあります。

人間万事塞翁が馬

締めくくりに語られていた座右の銘が、「人間万事塞翁が馬」でした。幸せと不幸は予測できないという意味の故事成語ですが、過去の失敗や悔しさも、後から振り返れば今につながっていると感じることが多い、とのことです。だからこそ、現在から未来だけを考えて行動するようにしている、という言葉が印象に残りました。

ちなみに、成功した経営者が「成功本は読むな」と語る話を、こうしてありがたく記事にしている時点で、これもまた立派な成功本の一種です。読み終わったら、街を歩いてきてください。

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