何かを指摘すると、「お前だって○○やん」と切り返してくる人がいます。こういう人について、正直どう思うか考えてみました。
典型的な、論点のすり替え
これは典型的な論点ずらしだと思っています。「お前だって○○じゃないか」は、指摘された内容そのものが正しいか間違っているかには、何も答えていません。相手にも同じ欠点があることを持ち出して、指摘そのものを無効化しようとしているだけです。論理学で言う「トゥ・クォーク(お前もな論法)」に近い考え方です。
例えば、「遅刻が多いですよ」と言われて、「あなただって先月遅刻したじゃないですか」と返す。仮にその事実があったとしても、相手が遅刻を繰り返している、という事実は1ミリも消えません。
一つだけ、分けて考えるべきこと
ただし、一つだけ分けて考えた方がいい点があります。「あなたも同じことをしている」という指摘は、元の指摘の正当性を崩す材料にはなりませんが、指摘する側の一貫性や公平性を問う材料にはなります。
つまり、「その指摘自体は正しい。でも、あなたも同じことをしているのに、私だけを責めるのはおかしい」という主張なら、話としては一応成立します。
問題は、反射的に切り返すタイプ
本当に厄介なのは、指摘された瞬間、毎回反射的に「お前だって」で返してくるタイプです。こういう人は、かなりの確率で、自分の非を認めることを「負け」だと捉えています。だから、内容を検討するより先に、防御と反撃に入ってしまう。
人物評価としては、「議論しにくい人」「改善しにくい人」だと感じます。頭の良し悪しの問題ではなく、自己防衛が強すぎてフィードバックを受け取れないことが、一番の問題だと思っています。
一番シンプルな返し方
こういうときに一番シンプルなのは、「私の話はあとでいい。今はあなたのこの件の話をしている」と返すことです。それでも話を戻さないなら、それはもう議論ではなく、ただの防衛戦です。
こういう人には、恐らく友人も多くないのではないかと思います。無理に付き合う価値のない相手だと、判断してしまってもいいのかもしれません。