映画『PERFECT DAYS(パーフェクト・デイズ)』を観ました。主演の役所広司さんがカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞したことでも話題になった作品です。
最初は正直、「デフレ時代に相応しい、『こんな暮らしでもいいんだ』という慰め映画なのかな」と、少し斜に構えて見始めました。ところが、いざ見始めると、すっと物語に引き込まれてしまいました。
ヴィム・ヴェンダース監督の作品ですが、観ているうちに、小津安二郎監督の映画に通じるような、日本的な感性やリズムを感じました。
煩悩は、消そうとせず「まんま」にしておく
過去のことがふと頭をよぎったり、未来への不安が顔を出したりすることは、誰にでもあります。この映画が示していたのは、それを無理に消そうとせず、「まんま(そのまま)にしておく」という向き合い方でした。そうすることで、初めて「ああ、これは煩悩なんだな」と、少し引いた目で気づくことができる。
大切なのは、自分自身のリズム
本当に大切なものは、未来でも過去でもなく、「今ここにいる自分のリズム」なのだと思います。自分の生き方、自分のメロディ。煩悩に引きずられそうになったときこそ、まずその自分のリズムに足を置き直す。
未来ではなく、「次」へ
遠い未来を見据えて焦るのではなく、足元から「次の一歩、また次の一歩」と進んでいく。自分のリズムを軸に動き出すことで、初めて物事の好循環が始まっていくのだと感じました。
何回観てもいい映画だと思います。ちなみに今回も、ソファでNetflixから、です。