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バズることと、売れることは別物だった

SNSでバズることと、作品が売れることは全く別物。漫画家かっぴーさんの動画から、「面白い」を超えて「面白すぎる」を作ることについて考えたことです。

先日、漫画家のかっぴーさんが、SNS時代の表現者の生き残り方について語る、The Solutionsさんの動画の内容を知る機会がありました。ものを作って売る立場として刺さる話が多かったので、印象に残った部分をまとめておきます。

バズる漫画と、売れる漫画は別物

まず印象的だったのが、「SNSでバズること」と「有名になること、作品が売れること」は全く別物だという話です。バズる漫画は、ショート動画のようなものです。そして、ショート動画がどれだけ進化しても、人は映画館には行きません。だから、売れる漫画を作るなら、どうすれば「お金を払ってでも映画館で観たい作品」になるのかを考えなければならない、という指摘でした。

SNSの位置づけも、拡散して広めるためのツールではなく、検索されて見つけてもらうための置き場所だと考えるべきだそうです。SNSは作品を好きになったファンが訪れる聖地のようなもので、そこに来てくれた人を迎える準備さえしておけばいい、という考え方でした。

「お金を払わせてくれ」と言われるまで待つ

有料のコンテンツを始めるのが早すぎる人が多い、という話も耳が痛いものでした。実力もコンテンツの質も分からない段階で、いきなり有料にしても、人は増えません。目安として挙げられていたのは、最低100日間、毎日無料で配信し続けて、ファンが「お金を払わせてくれ」と言ってくるまで待つことです。

100日間毎日配信するというのは、このブログにも当てはまる気がします。ただ、毎日のように書いている割に、今のところ「お金を払わせてくれ」と言われたことは、一度もありません。そもそも、無料で読めるので当然です。

「面白い」では足りない、「面白すぎる」まで

お金を払ってもらうには、「面白い」では足りず、「面白すぎる」「怖すぎる」「可愛すぎる」といった、「過ぎる」レベルまで到達する必要があるそうです。編集者のOKが出るのは、売り物になるというラインを越えた段階にすぎません。そこで満足せず、OKが出たあとも自分でネームを何度も直し、作品を読者として読み返して、続きが気になるかをチェックする。この「もう一段の加点」が、お金を払ってもらえるかどうかの分かれ目だという話でした。

実験の場と、実践の場を両方持つ

もう一つ参考になったのが、商業誌は「実践の場」、個人の発信は「実験の場」と位置づけて、両方を持つというポートフォリオの考え方です。多くの人は、そのどちらか一方しかやっていません。ちなみに、今のうちの会社でいえば、サービス開発が実践の場で、このブログは完全に実験の場です。実験の場で盛大に失敗できるのは、悪くない環境だと思っています。

ちなみに、ショート動画は映画館に繋がらないそうですが、私は先日、自宅のソファでNetflixの映画を楽しみました。映画館に繋がらなかった側の人間です。

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