「エンジニアの行末を心配するシリーズ」、今回のテーマは「営業できないエンジニアに、未来はない」です。以前書いた「SESエンジニアの、これからのこと」の続きのような話でもあります。
AIの台頭で、いわゆる場末のエンジニア同士の技術力の差は、正直なくなりつつあると感じています。誰もが同じような水準まで底上げされる時代に、差がつくとしたら、技術力そのものより、それをどう伝えるか、どう見せるかの部分になってくるはずです。もっと言えば、一昔前に評価されていた技術と、今評価される技術は、もはや別物です。過去に身につけたスキルが、そのまま今の価値に直結するとは限りません。
自分を売り込むことも、営業のうち
自分自身を売り込むことも、営業の一つの形だと考えていいと思っています。自分が何者で、何ができて、一緒に仕事をすることでどんな価値を提供できるのか。それを相手に理解してもらえなければ、存在していないのと同じだと思っています。
経営思想家のトム・ピーターズは、1990年代にすでに「これからは、あなた自身がブランドになる時代だ」と語っていたそうですが、その予言が、いよいよ現実になってきている気がします。
昭和的な「俺の背中を見て学べ」「男は黙って仕事をしろ」という価値観は、正直、今の時代にはもう通用しません。周りに存在価値を認めてもらって、初めて仕事は成り立ちます。
「価値」の定義そのものが変わっている
そもそも、何が価値になるのかという定義自体が、根底からひっくり返っている最中だと感じています。そんな中で、いつまでも過去の実績や経験だけを語っていても、通用しなくなっていくのは当然です。
厳しい言い方になりますが、現実を受け入れて、改心してください。黙って手を動かしていれば評価される時代は、もう終わりました。それができないなら、「AIって、美味しいの?」と真顔で聞いてくるような社長がやっている会社に転職することをお勧めします。そこでならまだ、昭和のやり方でも通用するかもしれません。
自分の価値を、自分の言葉で語れるか
技術力があっても、それを相手に伝えられなければ、無いのと同じです。逆に言えば、自分の価値を自分の言葉で語れる技術者は、これからますます強くなっていくはずです。
実は、このブログこそが一番手っ取り早い営業活動なのでは、という説が濃厚です。ここまで読んでくれているあなたは、もう立派に営業対象です。