先日、将軍バーガーを運営する会社の経営者が、別の経営者に事業の壁打ちをしてもらう、The Solutionsさんの動画の内容を知る機会がありました。地方出店と海外展開の相談に、1時間で具体的な戦略が返ってくる企画で、ブランドづくりの話として参考になる部分が多かったので、まとめておきます。
地方に広げる前に、世界の憧れを作る
地方でどう店を増やすか、という相談に対する答えが、意外にも「先にニューヨークやパリ、ミラノ、ソウルといった世界の観光地で、憧れを作る」というものでした。そのうえで、日本の地方の中心駅に旗艦となる店舗を作り、さらに価格帯を下げたカジュアルなサブブランドを展開していく。ユニクロに対するGUのような関係です。こうして「日本の名物から、世界の憧れ、日本の誇り、そして国民食へ」というストーリーが完成する、という提案でした。
ブランドは、一度作ったら上からしか降りてこない
その根拠として紹介されていたのが、高級いちごのブランドの事例です。まず、ミシュランの三つ星店に無料で配って、食通に絶賛してもらう。次に、著名人が欲しがるようになる。それを最高価格帯で限定販売して、憧れを醸成する。そのあとで、ようやく一般のスーパーにも並べる、という順番だそうです。「ブランドは一度作ったら、上からしか降りてこない」ので、最初に狙うべきは市場のトップ層だ、という指摘でした。
「食べてほしい人」を20人リストアップする
印象に残ったもう一つが、「絶対に食べてほしい人」を20人リストアップして、本気で接触方法を考えるという案です。漠然と「有名になりたい」と思うのではなく、具体的な20人の名前に落とし込むことで、打ち手が現実的になる、という考え方でした。
これを自分に置き換えて、使ってほしい人を20人リストアップしようとすると、意外と手が止まります。最初の3人くらいで、早くも、自分の好きな有名人が混ざり始めます。
知名度は、書籍と広告費の使い方で作る
地方での知名度を上げる方法としては、書籍の出版が挙げられていました。書店に並べば、検索しないと出会えないネットと違って、自然に目に触れます。その本を持って地方の放送局に営業すれば、取材されやすくなる、という流れです。また、大型の商業施設への出店も、広告費だと捉えて、誰もが知る場所に置くことで「みんなのためのブランド」であることを表現する、という考え方でした。
ちなみに、ブランドは上からしか降りてこないそうですが、このブログは朝8時にひっそり配信されています。降りてくる以前に、まだ上がってもいません。
