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「人生は人生、将棋は将棋」と語る棋士から学ぶ、遊ぶ力

藤井聡太さんのインタビュー動画から、負けたときの怒りを成長に変える姿勢と、人生の根底にある「遊ぶこと」について考えたことです。

先日、藤井聡太さんのロングインタビュー動画(RED Chairさんの動画)の内容を知る機会がありました。将棋の話が中心ですが、仕事や人生に置き換えても、刺さる言葉が多かったので、印象に残った部分をまとめておきます。

負けたときの一番大きな感情は、怒り

意外だったのが、負けたときに一番大きい感情は「怒り」だと語られていたことです。将棋は運の要素がない完全情報ゲームなので、負けは、自分の不完全さを突きつけられることになる。だからこそ、そこから少しでも強くなることに、意義を見出せる、という話でした。悔しさを悔しさのまま終わらせず、成長の燃料に変える。簡単そうで、一番難しいところです。

AIの示す手を、そのまま受け入れない

AIとの向き合い方も、印象的でした。人間はリスクの高い手と無難な手があれば無難な手を選びがちですが、AIにはリスクという概念がなく、読んで良いと判断すればその手を選ぶ。その違いから学べることは多い一方で、大事なのは、他者の考えではなく、自分自身で考えることだと語られていました。AIの示す手をそのまま受け入れるのではなく、自分で解釈しながら、良いところを取り入れる。これは、仕事でAIを使うときにも、そのまま当てはまると思います。

勝つことを意識しすぎると、勝利は遠ざかる

対局で目指すものについては、勝つことを目指すのは自然なことだけれど、勝つためだけに指しているわけではない、という話でした。むしろ、勝つことを意識しすぎると、かえって遠ざかる。目の前の局面で良い手を指すことが、勝つうえでも一番いい。「結果」より「目の前のプロセス」に集中する、という姿勢です。

人生の根底にあるのは、「遊ぶこと」

一番印象に残ったのが、人生観の話です。「人生は人生、将棋は将棋」と、将棋と人生を切り分けたうえで、人生を通して目指しているのは「遊ぶこと」だと語られていました。遊びは真剣だからこそ面白く、単なる仕事に過ぎないなら、続けてはいないだろう、という言葉です。

『論語』にも、「これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」という言葉があります。知っているだけの人より、好きな人。好きな人より、楽しんでいる人。2500年前から、結論は同じだったということです。

色紙に書かれた言葉は「初心」だったそうです。将棋を始めて20年近く経っても、将棋を考えて楽しいという気持ちは、子供の頃から変わらない、と。ちなみに、私の仕事の初心は、請求書の締め日に、毎月ちゃんと驚くことです。慣れないので、いつまでも初心のままです。

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