いつもは、なるべく丁寧な言葉でこのブログを書いています。ただ今回は、同じ業界で働いている息子に、どうしても伝えたいことがあります。実は自分、生まれも育ちも大阪でして。柄にもなく気合を入れて書こうとすると、標準語よりこっちの方がしっくりくるみたいです。読みにくかったらすみません、不快な印象を与えてしまったら申し訳ありません、今回だけ大阪弁で失礼します。
受託開発、正直好かん
単刀直入に言うわ。受託開発いうビジネスモデル、ワシは30年近く前からずっと好かんかった。今でも変わらへん。
「受託」て字ぃ見たらわかるやろ。受け身の極みやん。案件が来るか来んか、どんな条件で頼まれるか、こっちでコントロールできることなんてほとんどあらへん。ある意味、全部運任せやで。それ、なんぼのもんやねん。
ワシがまだ駆け出しやった頃も、言われた通りにしか作れんことに、ずっとモヤモヤしとった。仕様書通りに作って、納品して、終わり。それのどこが面白いねん、思うとった。今もその感覚は、正直あんまり変わらへん。
もちろん受託開発せんと成り立たん商売もあるし、それ自体を全否定するつもりはない。ただ、「注文が来るのをただ待つだけ」の姿勢に、この先ずっと乗っかっとくのはしんどいで、いう話や。
作りたいもん、作ったらええねん
なぁ、エンジニアやったら、ほんまは自分が作りたいもん作りたいやろ。ええと思うもん、作りたいやろ。自分が欲しいと思えるもん、作りたいやろ。
もう今の時代、注文待っとる場合ちゃうで。自分がええと思うもん、欲しいもん、作ってて楽しいもん。先に作ってしまえや。それをシナジー生めそうなお客さんに、後から気に入って貰えたら買うてもろうたらええねん。
アイキューヴ工房かて、まさにその考え方から生まれとる。リザブルも、ならばんも、KIREIDOも、誰かに頼まれて作ったんちゃう。ワシが「これ欲しいわ」「これあったら助かるわ」思うたもんを、先に形にしただけや。
いきなり全部作れ、言うてるんちゃう
ここまで言うと、「そんな都合よく行くかい」「大きいもん作る余裕なんかあらへん」思うやつもおるやろ。分かっとる、いきなり完成品作れ言うてるわけやない。
前にも書いたけど、小さく始めるんでええねん。まず動くもん、ちっちゃい形でええから作ってみる。それを見せて、反応見て、直して、また見せる。この繰り返しでええねん。完璧な計画書より、粗くても動くもんの方が、よっぽど価値あるで。
プレゼンなんかせんでええ、モノを見せえ
先に作っといたら、プレゼンもえらい楽になるで。パワポの資料見せて、いったい何をわかってもらえるんや。共感なんて生まれるか。お前、そんなにプレゼン上手なんか。(ワシもお世辞にも上手とは言われへんけどな。)
「百聞は一見にしかず」言うけど、ほんまその通りや。ほんまに動くもん見せる以上に、伝わる方法なんてそうそうあらへんで。喋りの上手い下手で勝負するより、先に作った実物に語らせたらええ。口下手なやつほど、この作戦は向いとる。かのベンジャミン・フランクリンも「立派に成し遂げることは、立派に喋ることに勝る」言うとったらしいわ。二百年以上前から、言われとることは変わらへんのやな。
待ちのエンジニアに、未来はない
はっきり言うとくわ。受け身のまま注文を待っとるだけの技術者に、この先の未来はない。オブラートに包む気はない、事実やと思っとるからな。
世の中の動くスピードが、待っとる余裕をくれへんようになってきとる。せやからワシは、作って、見せて、それから提案する。この順番を、これからもっと大事にしていきたい。
脅しでも何でもない、単純にそっちの方が楽しいし、結果も出るいう話や。難しいこと考えんでええ。まず、作ってみいや。それだけでええねん。
ここまで説教臭い言い方になってもうたけど、お前からしたら「はいはい、また始まった」思うとるかもしれんな。それでも言うとかんと気が済まんタチでな、勘弁してくれ。