世の中にはコンサルタントという肩書きをもった方々が沢山存在する。
独断と偏見のみでモノ言わせてもらうと、その大半は自称コンサルタントだろう。自分の数少ない人生経験の中で、コンサルタントと自称(あえてこう書く)している人には何人も出会ってはきたが、その大半いや限りなく全員の、その仕事ぶりたるや、所属企業の教えの受け売りその物であったり、自分の知識に自己陶酔しているだけといった様な人達ばかりだった。
■コンサルタントが語るのは虚構
自分が身をおくIT業界にも、ITコンサルタントや業務コンサルタント、最近ではプロセス・コンサルタントと名乗るコンサルタントが多く存在する。僕が過去に仕事でご一緒した方々や、深い関わりはなくとも何らかの接点をもった方々に対する率直な印象としては、彼らが売っているのは「虚構」であり「幻想」であるということ。
一様にいえる彼らの手法は、当事する現場のあら探しから入り、正当(そう)な方法論にもとづいて、改善を促す。当然ながら彼らにも(それなりの)経験がある訳で、指摘のポイントは当たらずしも遠からずであり、改善の方法論についても学問的な裏付けがあるものや、局所的にみれば正しいことが多い。
ただし、あまりにも”現場”の知識がなさすぎるのだ。平たく言えば”頭でっかち”なのである。世の中、理論・理屈だけで事がすめば何の苦労もない訳で、学者天国ができあがったとておかしくない訳で、現実、そうなっていないという事は、理論・理屈以外のプラスαの「何か」がいるのである。それが”現場”の知識なのだ。その”現場”の知識は、月に一度や二度の家庭訪問的なヒアリングであられるものではない。故に頭でっかちな理論・理屈先行型のナルシスト的なコンサルティング内容になるのだ。
■コンサルタントとしてのブランドプロミス
我々の様に、システムやサービスの開発がメインの仕事には、お客様の要求通り・要望期日通りにちゃんと動くモノをお客様にお渡しする。という使命がある。モノが完成していない、仮に完成しても正しく動作しない、仕様書で規定された効果がでていないといった場合には、当然ながら作業対価はいただくことは出来ない。
コンサルタントさんはどうか?その多くは顧問契約なのではないだろうか(この部分については深く知らずにモノ申している可能性があります)?当然ながら、○○分析レポートとか、○○報告書といった類の報告義務はあるだろうし、ユーザから求められた(契約上盛り込まれている内容の)納品物の納入を怠れば検収があがないのは当然のことであるが、コンサルティング内容の導入(実践)結果をコンサルタントが問われることは非常に少ないのではないだろうか?もっと簡単に言えば、コンサルティングという”行為”に対する”責任”の度合いは非常に薄い様に感じられる。ということだ。
最終的に失敗した(成果がでない)のは、実践方法に問題があるからだ。とか、「当然のことなので」あえて触れてはいなかったけどこの部分に関しても問題がある、などと後になってから平然とモノぬかす輩も多数見てきた。責任逃れも甚だしい限りだ。勿論、すべての人がそうだと言っている訳ではない。あくまで過去に関わった自称コンサルタントを対象した話しだ。
こんな自称コンサルタントとは一線を画すためにも、優秀なコンサルタントさんには何かしらブランドプロミス的なものを掲げてユーザと接してほしいと思う。ユーザをその気にさせて、浮き足立たせるだけのトークで虚構の世界を夢見させても、お互い長続きはしない。
自分自身が責任を負うことの出来る範囲を明確にした上で、相手に対してどの様な効果や特典を与えることができるのか?といったことを最初に明示すべきではなかろうか?
ここにきて言うのもなんだが、僕もシステムコンサルタントを名乗ることがある。名乗ることがあるというのは、相手ユーザや、受ける業務フェーズによってはエンジニアとしての色が濃くなる場合もあるからだ。また、散々なこき下ろしは、自分への戒めも込めて書いたつもりだ。
我々の様な専門性の高い業種であればあるほど、もっともらしいゴタク(理論・理屈)を並べてコンサルティングを行うのはある意味簡単なことである。ただ、そんなことをして高価なシステムを導入していただいたとて、身丈にあったシステムでない限り、決して効果はでない。あえて出来ないことも明確かつ正確に伝え、システムでできること、そのシステムを構築・導入するにあたって我々ができることの線引き・責任範囲を明示することが、我々の義務である様に思う。決して知識先行、自己本位であってはならない。
自分自身も地に足をつけて、またユーザさんにも地に足をつけていただいて、現実を現実として捉え、真正面を向き合いながらお互いの商売を展開していきたいという思いがある。
自分にもよきコンサルタントとなれる日がくるのだろうか?

応援お願いします。

食い足りないがエピソードはおもしろい
いまひとつ
タイムリーな本

最近のコメント